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一期一会

アメリカ中間選挙


「茶会党」躍進、民主に反現職の逆風 米中間選挙

アメリカの中間選挙は大統領選挙と2年ずれて行われ、
上院の任期が6年で定数は100。2年ごとに1/3が改選され、今回は37人が改選された。
下院の任期は2年で、定数は435。2年に1回の選挙は大統領とダブる。今回も435人が改選。
州知事の任期は4年であるが、州によって選挙年度がバラバラであり、今回は37州で改選。
上院の議席数100はアメリカ50州から各2名の代表が、下院の議席数435は各州の人口に比例した
数の代表の総数になり、外交や防衛は上院、内政に関しては民意の下院と一般的には言われる。
共和党と民主党をキーワードで挙げると、共和党は保守、WASP、軍産複合体、キリスト教右派、
小さな政府(国が全部面倒を見る必要はない、自由競争で勝負しようという考え)。
民主党はリベラル(自由主義)、人種的マイノリティ、労働組合、環境保護団体、大きな政府
(福祉や社会保障などを国が面倒見るが、その為の税金は国民に求めますよと言う考え)。
オバマの不支持が支持を上回る中での中間選挙で、内政か外交かと問われれば、間違い無く
今のアメリカ国民の多くは内政、特に雇用問題と答える。
アメリカの人口約3億1000万人の上位1%の約300万人がアメリカの富の4割を保有する状況は
この10年で変わっておらず、年俸の格差で言えばアメリカは世界最大の格差社会である。
約520倍の格差があるが、それを勝ち取る事がアメリカンドリームであり、だからこそ自己責任
の許で自由競争を容認してきた。そこに民主党支持者が疑問を投げかけ、オバマが大統領になった。
しかし、アメリカ人の価値観を一気にチェンジする事は容易ではない。
大鉈を振るった医療改革法も依然として不支持の声が多いが、それが今回の下院逆転にも繋がった。
今回の中間選挙では上院下院ともに共和党の逆転が予想されたが、結果、現時点で、
上院の定数100の過半数である51議席を民主党がかろうじて死守(共和党46議席)したが、
オバマの地元であるイリノイ州では負けた。下院の定数435では共和党が議席を大幅に伸ばし
238議席(民主党186議席)。州知事選も定数37で、共和党が21人、民主党は7人、共和党が
知事選でも過半数を上回る見通しとなった。今回の民主党の歴史的敗北により、2012年の大統領選
でオバマが再選される見通しは薄くなった。日本と同じネジレ状況ですね。

アイゼンハワー大統領離任演説 1961年1月17日(日本語)
アイゼンハワー大統領離任演説(英語)

この演説(骨子はスピーチライターが作成)の中で共和党のアイゼンハワーは、当時ほとんどの
アメリカ国民が知らなかった軍産複合体(military-industrial complex)という言葉を使って
「注意せよ」と警鐘を鳴らした。
アイゼンハワーが大統領職にあった1953年〜1961年は、第2次世界大戦後の世界再編の時代で、
米ソ冷戦の真っ只中であり、軍事費は増額され続けた。ケネディの時にキューバ危機が起き、
ジョンソンはベトナム戦争に次第に深入りし、ニクソンが失脚し、その後一旦はジミー・カーター
で骨抜きにされた軍産複合体はレーガンによって息を吹き返し、パパブッシュになって本物の恐竜に
なったが、ブッシュJrで墓穴を掘った。軍と産が手を組むと言うのは至極当然の事であるが、
現在は軍産学複合体であり、日本は産学複合体である。
主導するのが軍部と多国籍企業と国際金融資本であるという事がアメリカの色である。
この50年の間で、我々が一時期憧れた古き良きアメリカはほぼ壊滅状態。個人主義、自由主義を
求めて新大陸に移住して国家を形成した開拓魂と現在のグローバリズムは異質のモノである。
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by gyou-syun-u | 2010-11-03 20:47 | 世界情勢 | Trackback | Comments(0)
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