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スカイ・ハイ

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一期一会

北京の夢


4年前、2008年のオリンピック開催が北京に決まった直後、
当時の胡錦涛副主席(現在は主席)は次の様にコメントした。
「現地のチベット人が、仏教に対する自由な信仰を持つことはかまわないが、
 仏教徒の格好をしながら分離活動に従事する者たちを許すわけにはいかない」と。
チベット自治区や台湾独立問題など反中国勢力の駆逐、そして世界最大の人権問題を
抱えながらも、北京オリンピックは〃共産党〃の民主国家を国際社会にアピールする
場であります。しかし、民主国家の理念とは程遠い人権政策を是正しない限り、
企業は認めても、世界世論は認めないでしょう。
〃宗教〃を認めない中国共産党の弾圧履歴の最たるものがチベット問題である。
中国領のチベット自治区のチベット人僧への虐待や拷問、分離独立の阻止など、
世界はダライ・ラマ亡命政府の声を、もっと聞くべきであろう。

中国の強みと弱点は、13億のマン・パワーである。国家の存亡も全てこの民に
委ねられているが、都市インフラやメディアの質と量が劇的に変化しつつあるとは
言え、資料によれば、中国のインターネット普及率は全人口の比率から見ると
7パーセント弱であり伸び率は鈍化。都市部においては20パーセント台で、主に
インテリ層や学生とされる。中国共産党が力説する〃中華民族の偉大な復興〃は
相も変わらず、言論統制の上に成り立っている。
カリスマ指導者不在の中国においては、責任の所在すら掴み所が無い。
頻発する国内問題も胡錦涛が不在あるいは知らない所で起きてるとも言われ、
気になるところでありますが、いずれにしろ、欠陥部品を組み込んだまま、
車を大量生産している様なものであり、クレームを国家ぐるみで隠しながら
走り続けている、というのは言い過ぎかもしれませんが、いつ事故が起きても
不思議ではないという想いがします。

内陸部と沿岸部の格差が指摘される中国でありますが、オリンピック特需では、
頭打ちになっていた盲流(内陸部から沿岸都市部へ出稼ぎにくる農民)の雇用を
確保できるという大きなメリットがある。民意を統一できる絶好のチャンスである。
文盲が多い内陸部の人達にとっては、思想よりもメシの種のほうが大事なのである。
森ビルが1997年に起工しながら、アジア通貨危機で中断していた地上101階を誇る
「上海ワールド・ファイナンシャル・タワー」が、予定通り2007年に完成すれば、
マレーシアのペトロナス・ツインタワーを抜いて世界一となり、上海万博も近い。
1パーセントの富豪の欲望の為に、残り99パーセントの人間は存在する!という
世界構図は、そっくりそのまま今の中国に当てはまるのである。
椅子以外の四つ足と、飛行機以外の飛ぶ物は全部喰らうと比喩される貪欲さを
持つ因子は、地球上のエネルギーを全て喰い尽くさんばかりの野望を有する。
本来であれば、四書五経や百家争乱のDNAを受け継ぐ筈の国であるが、中国共産党
の大中華思想(中国は世界の中心である)の固定観念の許、地下に、ネット上に
潜り込むハメになっています。このパックス・チャイナを国民に植え付けるのだが、
こういう不健全な覇道への道に未来はあるのだろうか。
只、中国のインターネットがもっと洗練されれば、共産党にとっては脅威となり、
意外な所でパラダイム・シフトが起きるかもしれません.......
地方分権や思想の自由は共産党崩壊を意味するため、あらゆる手段を使っても
阻止するでしょうが、その中で道士が目覚める可能性を少なからず期待したい。

中国政府はオリンピック開催により、発展途上国からの脱皮を世界にアピールする
と同時に、台湾統一に向けての布石を置くつもりであるが、武力で台湾を統一すれば
アメリカが黙ってはいない。必然的に軍備を拡張せざるを得ないのであるが、その為
にも永続的な資源確保が必要である。
よって、アメリカに次いで世界第2位のエネルギー消費国である中国の環境汚染問題
が、予想以上に深刻であるのも関わらず(対策は示しているが)、中国政府にとって
は、資源確保は国防とともに、優先課題となる。
両国とも資源大国でありながら石油輸入国でありますが、F1レースでも昔はパワー
一辺倒であったが、現在はパワー&燃費効率であります。
これはイラク戦争より始まった、ハイテク重視のラムズフェルド戦略の特徴であり、
戦争の短期化と効率化である。
北朝鮮問題は中国にとってはお荷物でありますが、日本人拉致問題も中国の人権問題
に直結するため、6カ国協議のメインにはしない事で、議長国である中国と北朝鮮は
一致する。それに日本を含む各国も、人権問題より、世界経済の牽引としての中国を
利用する思惑であります。
中国としても、アメリカが北朝鮮空爆のプランをちらつかせる以上、金正日の
我が侭に、何時迄も付き合ってはいられない。中国の苦悩は続くのである。
アメリカがイラク空爆の時より、国際世論の非難が軽減する口実を狙ってるとすれば
非常に怖い事である。しかし、米中の利害が一致した時、韓国の意見を無視しても、
それが実行に移される可能性は否定できない。北を空爆する代わりに在韓米軍を撤退
するというカードである......この場合韓国が犠牲となり、日本は中国の標的になる。
それ以外の方法で、金正日を亡命させ、南北統一を図るという余裕は、9,11以降、
安全保障に重きを置くアメリカには無いでしょう。
残念ながら、日本政府はそうした根回しをする外交手腕を持ち合わせていない。
もし、それができれば日本の株は一気に上がるワケですが.......

最後に天道からみた中国について一言。
種は唐(中国)、花は天竺(インド)、実は八州(日本)と言うワケで.......
元来、道の根源はこの世ではなく理天界でありますが、人間が継承するという形に
おいては、中国が発祥地であります。そして道には時運や道運があり、最も〃徳〃
が在る時空に継承されます。ゆえに道脈は中国(聖王、聖人)からインド(仏教)
に継承され、そして再び中国(禅宗)に戻り、単伝から普伝に切り替わったのを
契機に台湾から〃最終地〃である日本に継承されました。
国民全体の知性や徳性の格差が他国と比べて比較的少なく、あらゆる価値観を
受け入れる文化的特性を有する民族であるという上天の判断でしょう。
我が国は誇りを以てそれに答えるべきだと思います。
寛容な心プラス精神的強さが望まれますね。
最後は実を携え、中国にお返しするのが筋でありますが、何時になる事やら........
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by gyou-syun-u | 2005-10-08 22:46 | 世界情勢