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スカイ・ハイ

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一期一会

一触即発の東アジア

11月23日に中国国防部が発表した防空識別圏設置と運用の仕方は、国際常識から大きく離れたもの
で、アメリカに喧嘩を売るのと同じでありました。中国は領空と領空識別圏の違いを分かっていない
のではと思える程の強引なやり口であり、防空識別圏設定そのものは各国がある意味自由に設定してる
ので問題はないものの、フライトプランも飛行区だけではなく中国外交部や国防部にまで提出しろと
言うのだからおかしな話になっています。
防空識別圏を通過する民間航空機は上海・台北・インチョル・福岡の飛行区の管轄なので、国防部は
それらの飛行区に確認すれば良いだけの話であります。
23日当日、中国空軍の偵察機が日本の防空識別圏に侵入して空自のF-15がスクランブル。
26日には丸腰の米B-52戦略爆撃機が事前通告無しで中国の防空識別圏を通過しましたが
中国空軍はスクランブルはやらなかった模様です….と言うよりできなかった。
中国の内陸部にあるレーダーが尖閣諸島まで届かないという話はどうやら本当の様であります。
固定型レーダーは直線で200㎞〜300㎞超が守備範囲で、地球は丸いから地平線から先は早期警戒機
などのレーダー搭載の航空機で警戒活動をして識別する。この警戒機が中国は4機〜6機しかないので、
交代制と整備など考慮すると実質2機であり、中国の防空識別圏を全てカバーするのは不可能と思え
ます。これに対して航空自衛隊は、少し古いが中国の早期警戒機に勝るとも劣らないE-2C早期警戒機
を13機、そして航空戦の要である早期警戒管制機AWACSを4機保有しており、中国内陸部まで情報を
把握してるようです。
そして宮古島や沖永良部島・与座岳などの地上レーダーサイト(ガメラレーダー)が尖閣上空を
監視しており、少なくとも日本の防空識別圏は列島に張り巡らされたレーダー網が目を光らせており
ます。フライトプランに関しては現時点で日本の航空会社は中国国防部に提出していない。
当然であります。従来通り上海飛行区に提出するだけで良いのです。
なぜこんな事を中国が要求しるのかというと、中国空軍は飛行区の情報を共有できていないと言う事が
真相のようです。民間機が東シナ海を通過して日本に向かう時は上海・台北・仁川・福岡の飛行区に
事前にフライトプランを提出して、それが国土交通省→自衛隊に情報が共有されるが、中国はその共有
システムが不備で完璧ではない→フライトプランがないといちいちスクランブルしなければならない
ので大変だ……だからフライトプランよこせ!と言う事なのです。ふざけるなですよね。

ふざけてると言えばネットで頻繁に登場する人民解放軍高官の威勢の良い発言ですが、中国外交部の
報道官も相変わらず上から目線です。民主党が政権取ってからは「今がチャンスだ」と言わんばかりに
強硬路線を押し通し売国政権はそれを助けた。自民党が返り咲いてからは特に安倍政権は中国から
すれば日本叩きの宝庫なので、強引に押し切れると勘違いしたのだろう。
世界の半分を山分けしようと言う中国の提案をアメリカがすんなり受け入れる筈もなく、日米軍事同盟
を甘く見ていたフシがあると思います。勿論アメリカは国益の為に動きますが、太平洋戦争で死闘を
演じた敵国同士に芽生える互いのリスペクト感を中国人は過小評価しているのではないだろうか。
戦争で勝った事のない中国軍、海戦や空戦をやった事がない中国軍がこれから海洋に出ようと装備を
進めていますが、そんなに甘いモノではないと思います。
月に探査機送る程の技術力を持ち、経済発展を成し遂げた中国ですが、金と技術も一党独裁政権下では
軍部が独占してしまい、不正腐敗の温床に成り下がっているのが現実でしょう。
毛沢東を尊敬して社会主義を行くと公言する習近平と、鄧小平の改革路線を引き継ごうとする李克強の
対立があり、習近平が軍を掌握できていないと言われてましたが、実際の所、仮に中国がこのまま自由
主義圏に呑み込まれれば14億の人民は軈て一党独裁政権の敵となる。これだけネットが普及して世界の情報や国際常識が中国国内に蔓延すれば力で抑えるしか能がないのは中国の歴史が証明しています。
当局がいかにネット検閲を押し進めても限界があるが、一党独裁を死守するには力しかない。
軍備拡大の国内向けの理由は敵国日本を叩き続ければ問題はないと考えており、韓国と同じです。
掌握できていないと言うよりも、国内の脅威も国外の脅威も軍備拡張で解決できると踏んだのだろう。
しかし習近平に「戦争する勇気」があるとは思えません。
核ミサイル含む戦略ミサイル部隊(第二砲兵)は、人民解放軍直轄ではなくて、習近平がトップを
務める中央軍事委員会の直轄なので、ミサイル発射となると政治的判断が伴うので、軍の暴走と言う
ワケにはいかない。しかし、来年あたり尖閣周辺でモメ事の一つや二つ起きても不思議ではなくなり
ました。北朝鮮がNo2の張成沢を処刑して朝鮮半島も一気にキナ臭くなってきました。
お隣さん達が揃いも揃ってヤクザ国家なので、そろそろ日本も堪忍袋の緒が切れるでしょう。
ある日突然それは起こるかもしれない。

中国政府予想外の展開にトークダウン「防空識別圏」

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by gyou-syun-u | 2013-12-17 20:47 | 世界情勢