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スカイ・ハイ

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一期一会

アメリカの良心 最後の賭け


超党派組織「イラク研究グループ」がブッシュ大統領にイラク政策の見直しを求めた。
この組織の中心人物はレーガン政権時の首席補佐官、財務長官、父ブッシュ政権時の
国務長官、主席補佐官を務めた共和党のジェイムズ・ベーカー氏と、9,11同時多発テロ
に関する独立調査委員会の副委員長を務めた民主党のリー・ハミルトン元下院外交委員長
である。先の中間選挙で民主党に負けて支持率低迷に喘ぐブッシュ大統領に、イラク政策の転換を求める報告書を提出した。
イラン・シリアを〃悪の枢軸〃と名指ししたブッシュ政権が、はいそうですね!と簡単に耳を貸す
とは思えないが先日の英ブレア首相との会談では一定の評価を下しました。
圧倒的な軍事力で世界を民主化しようとしたネオコンの影響下にあったチェイニーや
ラムズフェルドやボルトン米国連大使が去り、イラク人に政権が委譲した現在もイラク
情勢は未だにテロが絶えず民主化とは程遠い現状である。そんな中、〃まともに中東の安定を審議してイスラエルにもモノ申す事ができる〃組織が必要なのだろうが壁は高いと思われます。非営利国家など存在しないのだから、当然アメリカは国益優先の外交政策を取り、その中での対話となる。ネオコンはイスラエルと軍産複合体の代弁者である。
ベーカーは過去対話路線を歩んで、ホワイトハウスを去ってからも紛争地域などの平和維持活動を続けてる国際協調派で、その実務経験からか今回の報告書に関しても、「イラク問題を解決する魔法の処方箋はない」と述べています。
今回の提言はアメリカ軍の戦闘部隊を2008年3月までに段階的に撤退させ、それまでは
最前線の兵士をイラク治安部隊の訓練や後方支援に回す。これは既に始まっています。
外交政策は包括的な中東政策の為、シリアやイランと直接対話する..と言うものである。

6カ国協議再開やイランの核問題そして反米の雄ベネズエラのチャベス大統領など、
アメリカはレッドゾーンに突入している。北朝鮮やイランへの軍事行動が現実味を
帯びて来る前に、抑えの一手に出たのでしょうが、問題はアメリカが軍事力をもって
すればあらゆる世界を民主化できるという幻想を抱き続けていたという事である。
もはや超大国アメリカですらコントロールできないほど世界はバラバラになっているという事
であります。異文化の尊重を蔑ろにして資源だけブン取ってきた歴史を一朝一夕で
リセットする事は無理であります。
イスラム圏は富よりもアラーの神。しかし無数の教会や慈善団体、そして聖書で溢れかえっているアメリカは神より富である。
ブッシュがどれ程の路線変更をするか疑問であるが、その影響を一番受けるのが、
イスラエルと日本である。イスラエルはアメリカの支援がなくても孤高の戦士でいられる
かもしれない(イスラエルの評価は非常に難しいのですが)。
日本はアメリカの支援無しには何一つ決められない国家であり(北朝鮮への独自制裁は認めますが)、アジア外交も日本が譲歩する場合も無きにしも非ず。
今回のレポートが2008年の大統領選までの暫定政策だとしても、それまでに北朝鮮や
イランにも何かしらの〃イベント〃が起こるだろう。この路線変更が失敗すれば、強硬派が
復活して共和党も再生するのである。そして、そういう浮き沈みを背後でほくそ笑んで
いる輩がいるワケである。資本家か!
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by gyou-syun-u | 2006-12-09 19:24 | 世界情勢