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スカイ・ハイ

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一期一会

アインシュタインを超えて<A・フィールドの宇宙論2>


古典物理学の終焉と量子論の急激な進化を持ってしても、
「我々は何処から来て何処に逝くのか?」「宇宙が生まれる前、宇宙が終わった後は
何が存在するのか?」という永遠の問いに答える術は持ってません。
63億の世界人口の中で7割を超える人達が何らかの信心を持っており
(キリスト教20億、イスラム教12億、ヒンドゥー教8億、仏教4億......)ますが、
科学は神じゃダメなわけで、神に替わる理論や数式が存在しなければならない。
日本は教えを学ぶというよりも感じる事、波動を重視する国だと言われますが、
認め合う神々.....和を重んじるDNAなんでしょう。

※アメリカの素粒子物理学者であり、1979年にノーベル物理学賞を受賞した
 スティーブン・ワインバーグ先生はこう語ってます(主流です)。
「科学的な手法では人間存在の意味など発見できないと私は考えています。
 これ迄に発見されているのは、特に人間を指向しているものではない、感情を
 持たない宇宙であり、今後もそれに反する発見はないでしょう。そして、宇宙の
 究極の法則が発見されるとしたら、それは慄然とするような、冷酷で非人間的な
 ものだと思います 」

これは一見ムカつく発言なんですが、先生は人間存在の意味を問う事が無意味だと
言ってる訳ではなくて、従来の方式では相互作用までは解明できても、そこに
哲学的発見は見い出せないだろうと言いたいのでしょう。
ただ、万物の理論が冷酷で非人間的だとは思いませんがね。
宇宙は弦が奏でるシンフォニーか、それともダークマターが実権を握ってるのだろうか。
感情を持たない宇宙に関しては、宇宙飛行士は反論するでしょう。
物理学者達の東洋思想への回帰現象が顕著になって来た現在、改めて東洋思想の
原点を問い直す節目に来たのではないでしょうか.....と言うか時代はそれを望んでます。
東洋は科学と呪術と宗教の境界線が曖昧だったため、科学の進歩が阻害されたと
言われてます。しかし、全てを包含する為、仮に証明できないものであっても
バッサリと切り捨てる事はしなかった(時代にもよりますが)。
これに対し西洋はデカルト以来、検証できないものは全て排除し、宗教的なものとの
完全なる境界線を作った。そのお陰で科学は発達したが、不可解なる性質には従来の
西洋方式で行き詰まり、次第に全てを包含し、全体をより高い見地から観察する
(今でいうメタ認知)態度に共鳴してるんだと思われます。
ユングのシンクロニティや集合的無意識という概念は易経の影響を受けたと言われ、
カプラもタオ自然学で易の陰陽論と量子論の類似を指摘してます。
ライプニッツは、自分が研究してた二進法による共通文字構想と、数千年前に描かれた
伏義の先天八卦の表示法が全く同じである事に驚嘆した。
これが最終的には現代のコンピュータへと繋がっていった。
ちなみに易の八卦とDNAは驚く程似てます。
易は八卦を上下に組んだ64卦、DNAの遺伝暗号は64個です。
八卦は陰陽3本の爻から、遺伝暗号は3つの塩基から成り立ちます。
遺伝暗号が書かれてる言葉は、4つの塩基から3つを選ぶ組み合わせででき、
この順列は64であり、64卦は四象を3つ取り出した順列になる。つまり遺伝暗号は
八卦と同じ配列で並んでいるだけでなく、言葉の意味も符号するのです。

     ※もし量子力学を本当に〃信じている〃なら、
       それを〃まじめに〃受け取れるはずがない

ペンローズは著書の中でボブ・ウォールドの上記の言葉について、全く真相をついた
もので、量子力学とそれに関する人達の姿勢を深く洞察した言葉である!と述べた。
彼によれば、〃まじめな人達〃は状態ベクトル(シュレーディンガーの猫で言えば、
生きてる状態の猫と、死んでる状態の猫、2つの方向を持った量)の実在性を信じ、
実世界を表したものだと言う見方をする。
一方で〃信じる人達〃は状態ベクトルと言うのは心の中に存在するもので、
世界を記述するが世界そのものではないという見方をする。
これに平行世界が加わって科学的禅問答の様相をなしてますが、根源的な問題は
観測者の意識と思われ、ペンローズは現代物理学の欠落した部分に、計算不可能な
〃何か〃が存在するかもしれないと述べています。欠落した箇所を人間の進化した
意識で補う事が果たしてできるのだろうか?夢は果てしなく........
by gyou-syun-u | 2005-06-10 21:15 | 科学

by gyou-syun-u