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一期一会

物言わぬ死刑囚「人体の不思議展」のミステリー

人体の不思議展、厚労省「遺体」との認識
「人体標本」展の解剖学者が重病、死後は自ら標本に

いつだったか記憶が曖昧であるが、東京国際フォーラムで「人体の不思議展」を見に行った
事がある。最初は気持ち悪かったが、次第に細部迄凝視できるようになった。
特に毛細血管は見応えがあった。この時はその献体(遺体)の多くが中国人だとは知らなかった.....
というかドイツ人の博士が生み出した「プラステネーション」という保存方法が頭に残ってたような
記憶がある。最近この記事が出て改めて検索してみると、まだやってたんですね。
それにしても死体の多くが中国国内のもので、それを加工・展示して金を儲けるという営利目的に
なって、ここに非人道的な側面が見える。非人道と言うのは中国国内で遺族の許可を得ず勝手に遺体
を加工するという事であるが、解剖実習用の献体が不足と言う国内事情と中国の臓器売買問題や弾圧
の事実を合わせると、大体想像はつくのであるが、組織がいつのまにか中国に本拠地を移していた
事も知らなかった。
中国ならいくらでも好き放題に遺体を集める事ができるだろう。故に「標本は死刑囚」というウワサ
も出てくるのだろう。主催者は大連の研究施設から献体を賃借しているというが、大連の施設は
それを否定していると言う。

この展示会は解剖学を学術書という2次元から3次元で見せると言う事がウリで、
ホルマリン漬けよりは生臭くはなく(見方にもよるが)、医者以外見る事ができない人体の内部を
曝け出して、標本のポーズとのギャップを持たせる。
毎年全国で行われるとまるで「見世物小屋」のような感覚になる。遺体は丁重に扱い尊厳を持たせる
という日本の医師からすれば、この主催者は営利目的であり、「死化粧」の対極に位置する保存技術
であり、プラストミック標本は遺体への冒涜であるとなるのだろう。全国各地で展示会中止を求める
声が出ているそうであるが、当時はそういう視点から見なかったので(解剖学に興味があった)、
何とも言えないのであるが、この倫理上の問題は日本だけではないみたいですね。
中国の実態が世界に伝わる今だからこそ、解剖学より「死体の出所」に皆興味を抱くのだろう。
こういうのは1年に1回で非営利目的でやるのが本当かもしれない。
by gyou-syun-u | 2011-01-19 21:24 | 国内情勢・世相