政治力学に埋もれる拉致問題
7日大臣の遠藤氏のおかげで、上がったばかりの支持率もまた下がるでしょう。
舛添氏には期待したいですが、もはや死に体になった安倍内閣、チーム安倍も解散。
拉致問題で国民の支持を得た安倍総理であるが、米朝国交正常化作業部会で、
アメリカはテロ支援国家指定解除の見返りに、北に残っている、日航機よど号ハイジャック
事件の日本赤軍のメンバーの送還問題を打ち出しているそうです。
北はこれに応じる条件として、拉致問題の終結を挙げていると言われますが、好きで
あっちに行った連中と、無理矢理連れて行かれた人達と同じ重さである訳がない。
日本赤軍というテロリストを匿わなければ、テロ支援国家の指定を解除するとはアメリカ的
であるが、赤軍はいいから拉致被害者を早く返せというのは国民の総意でしょう。
この大事な時に安倍政権はガタガタ。民主党は新人議員の下半身スキャンダル。
閣僚は変わっても、危機管理能力だけは最低限維持してもらいたいですね。
先日解放されたアフガンの韓国人人質事件で、韓国政府は非公式で2000万ドル
(23億円)の身代金を払ったそうであります。
タリバンの司令官は「その金で武器を買う」と公言してますが、リンク貼ってる勝谷氏に
よると、イラクでは遺族に10万円払う!と言えば自爆志願者はゴロゴロいると言う....
これが現実なのかと思いますが。
タリバンにとって、23億という金は膨大な人間兵器を所有するのと同じである。
韓国人人質を犠牲にしろとは言えませんが、払った代償はあまりにも大きい。
韓国政府のみならず日本国政府も、過去の日本人拘束事件で認めていないが身代金を
払っています。この世には話して解る世界と、話しても解らない世界の二通りある。
そして、話しても解らない世界では、人の命は金に変換できるのだ。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい。(夏目漱石 草枕)
by gyou-syun-u
| 2007-09-03 19:44
| 世界情勢